放射を吸収する「黒」ステッカーと放射を反射する「金」ステッカーをセンサーに貼るだけで、エネルギーの移動や熱流束をより詳細に把握することが可能となります。「黒」ステッカーを貼ると対流と放射を、「金」ステッカーを貼ると対流のみを測定できます。結果として、この２つの測定値を差し引くことで放射も求めることができます。ステッカーはCHF-FHF05シリーズとCHF-HFP01に使用することができ、ユーザー自身で貼ることができるように設計されています。詳細の手順については、ユーザーマニュアルおよび動画をご参照ください。
熱流束の測定は、熱エネルギーが関与するプロセスを把握するための強力なツールです。熱流束は、伝導熱流束、対流熱流束、放射熱流束から構成されています。熱流束を測定する際に、放射熱流束のみ、あるいは対流熱流束のみを測定したい場合があります。そこで、熱流センサーに対応したステッカーが開発されました。「黒」ステッカーは、すべての放射を吸収し、放射熱流束と対流熱流束の両方に感度があります。「黒」と「金」のステッカーを組み合わせて、2つの熱流センサーを測定対象に貼ることで、放射熱流束の測定も可能となります。
Φ 放射 + 対流 = Φ 「黒」
Φ 対流 = Φ 「金」
Φ 放射 = Φ 「黒」 – Φ 「金」
「黒」「金」ステッカーには、独自の特徴やメリットがあります：
ステッカーは、ユーザー自身で貼ることができますが、工場で事前に貼ることも可能です。熱流センサーにステッカーを貼ってもセンサーの感度は変わりませんので、追加の校正は必要ありません。熱流センサーの信頼性の高い測定技術により、対流熱流束と放射熱流束の分離はこれまでにないほどに容易となりました。
ステッカーの動作原理：「黒」ステッカーを装着したセンサーはすべての放射を吸収し、一方で「金」ステッカーを装着したセンサーはすべての放射を反射します。どちらのステッカーも対流熱流束に敏感です。右の画像は、左からステッカーなしのセンサー、「黒」ステッカーを貼ったセンサー、「金」ステッカーを貼ったセンサーのものです。
熱流束を測定する際に、放射熱流束のみ、あるいは対流熱流束のみを測定したい場合があります。そこで、熱流センサーに対応したステッカーが開発されました。ステッカーは、ユーザー自身で貼ることができますが、工場で事前に貼ることも可能です。YouTubeチャンネルで公開中の貼付手順説明動画ご覧ください。
