RA01 2成分放射計

2成分放射計

RA01は、熱収支研究を主目的とする2成分放射収支計です。 地表面における放射収支は、

短波放射:太陽光による入射光および地表面におけるその反射光
長波放射:地球と大気からの赤外放射光

に大きく分けることができます。RA01センサーは、短波と長波別個のセンサーがついており、高精度に上向きまたは下向き放射を測定することができます。また、短長波別個に値を得ることも可能です。

下向き放射が同一とみなせる観測対象領域において、地表面状態の異なる場所での上向き放射を個別に計測することが可能となり、より詳細な放射収支の観測が可能となります。

その他の特徴
・結露防止ヒーター内蔵
・水準を高精度に容易に調整することができます。

仕様
計測項目
  • 下向き短波放射 下向き長波放射* または上向き短波放射 上向き長波放射*
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仕様

計測項目
  • 下向き短波放射 下向き長波放射* または上向き短波放射 上向き長波放射*
センサー種類
  • ClassC日射計(短波放射計)×1 長波放射計(視野角:150°)×1 Pt100Ω×1
波長範囲(短波)
  • 285 to 3000 x 10⁻⁹ m
キャリブレーション(短波)
  • WRR
波長範囲(長波)
  • 4.5 to 40 x 10⁻⁶ m
キャリブレーション(長波)
  • to WISG
内蔵温度センサー
  • Pt100
ヒーター
  • 1.5 W at 12 VDC
動作温度
  • -40 to +80 °C
必要な計測ch
  • 2 x DC電圧(mV), 1 x Pt100
水平調整
  • 2-axis levelling assembly (included)
取付方法
  • 1インチ NPS パイプ(パイプは別途)
標準ケーブル長
  • 10m×2本
オプション
  • ケーブル長:20m
  • 温度センサー(10 kΩ サーミスタ)
マニュアル & ダウンロード

詳細

地表面放射収支2要素を1台で計測

RA01は、地表面放射収支の2要素である下向きまたは上向きの短波(太陽)放射と長波放射を個別に測定します。 短波センサーは日射計、長波センサーは長波放射計と呼称されます。  天空温度または地表面温度を計算するには、RA01本体温度を疑似黒体とみなしたエネルギー量から補償する必要があります(ステファン-ボルツマンの法則)。 その目的のために、Pt100温度センサーがNR01の本体に内蔵されています。 下向き短波放射を利用した日照時間は、WMOが承認した計算方法に従って推定できます。

使用方法

RA01放射収支計の使用方法は簡単です。 一般的なデータロガーに直接接続できます。 W /m²の各放射物理値は、電圧出力(mV)を感度で割ることによって計算されます。 長波放射量は、ボディ温度を使用して補正する必要があります。 すべてのセンサーの感度は、製品証明書に記載されています。

設計

RA01放射計はモジュール設計になっています。機器を分解して、個々のセンサーを交換または再校正することができます。 2軸水平調整機構が含まれています。 取付パイプ外径は、1インチに適合します(パイプの推奨外径は33.4 x10⁻³mです)。 RA01の標準付属品であるRA01シムでは、3/4インチのNPSパイプも使用できます。

推奨用途

  • 地表面放射(エネルギー)収支研究
  • フラックス計測
  • 気候学的観測地点
RA01 2成分放射計
RA01 2成分放射計
  • 低価格高品質
  • 長波放射センサーの結露防止により夜間データの信頼性向上
  • 高頻度な短波センサーの再校正が可能
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